パニック発作が脳からのSOSだとしたなら

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ココア、入りました ☺︎

ごゆっくりどうぞ。

 

 パニック障害は、脳の誤作動によるものだ。

と、よく言われます。


この言葉には、

 

あなたのせいで起こっているのではないですよ。という本人に向けての意味と、

 脳の問題なので、理解してあげてください。
という周りの方に向けての意味があると思います。

 

でもこれを聞いた時、私はとても恐怖を感じました。

 

脳の誤作動と聞いて、何かとんでもないことが

私に起こっていると思ってしまったのです。

 

とても不安になった私は、主治医の先生に聞きました。

 

それは一体どういうことなのか?
命に関わるものなのか?
日常生活は出来るのか?

 

すると、笑って答えてくれました。

 

誤作動というのは、脳の神経の伝達が少し鈍くなっているというだけで、

命に関わるものでもなければ、普通に生活も出来る。

 

伝達が鈍くなっているといっても、働かなくなったというわけではないんだよ。

発作が起きれば、即座に働いて落ち着かせようとしてくれるしね。

 

これを聞いて、私はとても安心しました。

 

脳ってすごい。

 

どんなに疲れていても、常に私を助けてくれようとしているなんて。

 

頑張り屋さんの脳に何かしてあげたくて、私はまた先生に聞きました。

 

返ってきた答えは、

 

よく寝ること。
体を動かすこと。
よく食べること。
楽しいと思うことをすること。
くよくよしないこと。

 

という、基本的なものでした。

 

それなのに、私はどれもやってはいませんでした。

 

くよくよすると、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンが減っていき、

 よく眠り、楽しいことをするとセロトニンが増えるそうです。

 

だから、楽しいことを考え、睡眠を十分にとり、

 バランスのよい食事を摂ってセロトニンの材料を増やし、

 体を動かして血流をよくし、脳に栄養が届くようにします。

 

どれも簡単だけど、続けるのは簡単じゃないですよね。

 

だけど、これくらいはやってあげたい。

 

私は休めるけれど、脳は休んだことなんてないだろうから。

 


パニック発作が起こるのは、もしかすると、脳からのSOSなのかもしれません。

 

睡眠が欲しいよ。

 

栄養が欲しいよ。

 

動いて欲しいよ。

 

いつも頼もしい脳が、唯一弱音を吐いた。

 

それなら答えてあげたい。

 

発作の症状に私がおびえている場合じゃない。
発作が起こった今こそ、脳を助けられる時。

 

まかせて!

 

睡眠と栄養と運動だね!

 

私も頑張るからね!

 

 

脳だけに頑張らせたりなんかしない。

 

いつもただ与えてくれるだけの脳に、私が出来ること。

 

発作の時ほど、脳に話しかけます。

 

 

「私がついてるから大丈夫だよ」

 


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