ネガティブホロウ、来い。
ココア、入りました☺︎
ごゆっくりどうぞ。
立ち寄っていただいてありがとうございます。
「実際のところはね、分からないんだよ」
私の主治医の先生は、パニック障害がなぜ起こるのか本当のことは分からないと言いました。
その後で、
「ただ1つ言えるのは、脳内でセロトニンが充足さえしていれば、不安は起こりづらくなるんだよ」と付け加えました。
この恐怖や不安がセロトニンでどうにかなるなんて思えない…。
半信半疑のまま、薬物治療を開始して2週間が経った頃、ふと、自分が深い呼吸が出来ていることに気がつきました。とてもゆったりとしていて、何がそんなに怖かったんだろうと思える瞬間まで出来るようになった時、セロトニンの偉大さを知ったのです。
しあわせホルモンとも呼ばれる
セロトニンという脳内物質。
セロトニンには、こんな働きがあります。
⚘脳を覚醒させます。
セロトニン神経は、眠ると活動せず、起きると活動が始まります。
セロトニン神経が働き始めてセロトニンが分泌されると、スッキリと目覚めることができ、頭も冴えてハツラツとした1日を過ごすことが出来ます。
⚘心を安定させます。
心のバランスを整え、イライラする、落ち込む、集中できないということをなくします。
⚘自律神経のバランスを整えます。
交感神経と副交感神経の切り替えをスムーズにし、活動する時と休息する時のメリハリがつくようになります。
⚘痛みの感覚を抑制します。
痛みを伝える神経回路をコントロールし、痛みを抑える鎮痛剤のような働きをします。
⚘抗重力筋(姿勢筋)の働きに作用し、姿勢を良くします。
抗重力筋は、よい姿勢を保つ筋肉です。セロトニンが分泌されると抗重力筋がしっかり働き、背筋が伸びてシャキッとした姿勢になります。セロトニンの分泌が弱まり抗重力筋の働きが落ちると、まぶたが落ちがちになり、猫背になります。
こうして見てみると、セロトニンには大切な働きがたくさんありますね。
セロトニンの分泌が弱まると心のバランスが崩れるのは、誰にだって起こること。
こんなことでイライラするなんて…。
こんなことで不安になるなんて…。
自分はなんてネガティブなんだ…。
そうやって自分自身を否定する必要はないですね。
それよりも、せっせとセロトニンが出やすい生活に取り組む方が、早くに心が安定します。
セロトニンが出やすい生活については、次回にまとめたいと思います。
セロトニンの分泌が悪くなっているのは、漫画ワンピースでいうところの、ペローナにネガティブホロウをかけられているようなもの。
(コミック48巻、第461話より)
脳内物質の作用を知っていれば、私たちは自由にネガティブにもポジティブにもなれる。
もう、ネガティブホロウなんて怖くない。
来るなら、来い。
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