息る
ココア、入りました☺︎
ごゆっくりどうぞ。
立ち寄っていただいてありがとうございます。
「生きる」の語源は「息る」なんだと教えてもらったことがあります。
息をしていることが生きているということ。
息をしているだけで、立派に生きているということですね。
息は無意識に出来るものでもあり、コントロールが出来るものでもあります。
吸って吐いて、吸って吐いて。
生まれてから一度だって、息をすることを休んだことはありません。
それくらい当たり前に出来てしまうこと。
それなのに、時々息の仕方が分からなくなってしまうことがありますよね。
それは、自分を信じられなくなっていたり、自分で全てをコントロールしなくてはいけないと思っていたりする時に起こりがちです。
心も体もガチガチなのですね。
コントロールをしようとすると、苦しくなってしまいます。
これは息だけに限りません。
日々のあらゆる場面でコントロールは起こり、それが自らを苦しくさせてしまうことがあります。
自分が「今、コントロールしようとしているな」と気づける言葉があります。
「どうして」です。
相手が自分の思うような行動をしてくれなくて「どうして」。
急いでいるのに赤信号ばかりで「どうして」。
「どうして」と思わずつぶやいてしまう時、心も体もガチガチにしながら、一生懸命コントロールをしようと頑張っています。
でも、相手は変えられないし、信号を制御は出来ませんよね。
私たちが普段、自分の力でコントロールが出来ないものに、心臓があります。
私たちが何をしていようと、何を思っていようと、怖がっていようと、嬉しがっていようと、淡々と心臓は動き続けます。
トクントクンと音を立てて、まるで、この世界にはコントロール出来るものなどないんだと教えてくれているようです。
同時に、コントロールなんてしなくてもいいんだよとも。
息の仕方が分からなくなった時、胸に手を当ててみましょう。
どんなに苦しくても、心臓が動いているということは、あなたがちゃんと息をしているということです。
大丈夫です。
あなたは何もコントロールしなくても、今、安心して心臓の音を感じているだけでいい。
息をしていることが、あなたが今、とても頑張って生きているという何よりもの証拠です。
トクントクン
心臓は、あなたの1番近くで語りかけています。
ただ、一緒に生きていて。
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