生かす悲しい
ココア、入りました☺︎
ごゆっくりどうぞ。
立ち寄っていただいてありがとうございます。
中医学では、人間は自然の1部であると考えます。
その基本的な考え方の1つに「陰陽学説」というものがあります。
光と影、昼と夜、男と女、というように、自然界の全てのものは、対立しながらも補完し合っているという考え方です。
光は影があって光になるように、影は光があって影になるように。
どちらが欠けても、どちらも成り立ちません。
これを心に当てはめてみるとどうでしょうか。
嬉しいは悲しいがあって嬉しいになるように、悲しいは嬉しいがあって悲しいになるように。
そう考えると、つい嬉しいことばかりに価値をおきがちだったものが、悲しいことへの価値も見出せるような気がしてきますね。
例えば、悲しいことがあった時、2度と思い出したくもないような出来事があった時、「心に蓋をする」という言葉が使われます。
蓋をされた感情は見えなくなるので、その瞬間は跡形もなく消えてしまったような気がします。
ところが、あくまでも蓋をしただけなので、いつか漏れ出してきてしまいます。
流れの止まった水は、いつか腐ってしまいますね。
喜びを教えてくれる悲しいを、喜びと同じ価値であるはずの悲しいを、蓋をして腐らせたりなんかしたくない。
価値を同じにするということは、天秤のバランスが取れている状態ですね。
バランスが取れれば、喜びも悲しみも仲良くいられる。
どちらかに傾いてしまったと思ったら、真ん中を目指します。
悲しいに傾いてしまったなと感じたら、嬉しいを足します。
悲しいはあるままで、だんだん薄れていって真ん中になったと思えるまで、嬉しいを足していきます。
私は動物と触れ合っていると嬉しくなってくるので、動物に会いに行きます。
あなたを嬉しくさせるものは何でしょう。
歌を歌ったり、楽器を弾いてみたり、映画を観たり、自分が何をすれば嬉しいのかを普段からたくさん知っておくと、真ん中に戻りやすくなります。
自分を喜ばせるスペシャリストになってしまいましょう。
反対に、嬉しいは別に傾いたままでいいじゃないかと思われがちです。
ところが、人間が休まずには生きていけないように、嬉しいに偏ってしまいすぎても不具合が出てくるようになっています。
それぞれの感情は、内臓と密接に関係していると考えられているからです。
嬉しいという感情は心臓に関係しているので、嬉しいが過剰になってしまうと心臓に負担がかかってしまいます。
とはいえ、嬉しいに偏ったからって、無理に自ら悲しいに向かわなくても大丈夫ですよ。
例えば、買ったばかりのアイスを落としたとか、ちょっと悲しいことが勝手に用意されてくるからです。
そんな時は、調節が終わったんだなと思いながら、新しいアイスを買いに行きましょう。
この世界にはたくさんの人がいて、それぞれの人が補い合っています。
悲しいをくれるあの人は、私の心臓を守ってくれる人。
悲しい事は、私の心臓を守ってくれる事。
全部、この世界にとって大切なあなたを生かすために、起こります。
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