花粉症に感謝症

f:id:isora3:20190213165218j:plain

ココア、入りました ☺︎

ごゆっくりどうぞ。

 

今年もスギ花粉の季節がやってきました。

 

花粉症は、抗原が体内のバケツから溢れた時に発症すると言われていますね。

 

花粉症の話を出しておきながら、花粉症の話ではありません…

 

「幸せになるには感謝をしましょう」と、聞いたことはありますか?

メンタル系の本の多くには、感謝の勧めが書いてあります。

 

私は「心が辛い時に感謝をする余裕なんてないよ」と、やってもいないうちから否定をしていました。

ところが、否定ばかりしていても現実が変わるわけもなく、他にすがるものも無かったので、
取り敢えず何にでもいいから、「ありがとう」と言ってみることにしました。

 

朝起きて、目覚めたことに「ありがとう」
窓を開け、空に向かって「ありがとう」
1晩休ませてくれたベッドを整えながら「ありがとう」
半ば意地にもなりながら、何にでも「ありがとう」と声をかけ続けました。

 

10日を過ぎた頃には「ありがとう」と言うことに慣れ、

3ヶ月を過ぎる頃には、この生活が当たり前になっていました。

 

辛い状況を打破したいから始めたはずの「感謝チャレンジ」でしたが、その頃にはもう、始めた理由すら忘れていました。

 

そして、それは突然起こりました。

 

道を歩けば、歩けることに「ありがとう」
綺麗な花が咲いていて「ありがとう」

そうしていつものように歩いていると、胸が急に熱くなり、外だと言うのに涙が溢れて止まらなくなってしまったのです。

 

「ありがとうしかない」とわけの分からない独り言を漏らす私は、はたから見ればかなり怪しい人だったことでしょう。

 

 

農業も出来ない。

道路も作れない。

水道を整備することも出来ないし、家を建てることも出来ない。

スマホも作れない。

 

私は、1人では生きてなどいられない。

 

生きていられるのは、他の誰かのおかげで、自然のおかげだということに、今更ながら気がついたのです。

 

生きているって、なんてありがたいんだ。

私は、なんて幸せなんだ。

 

もうそうなったら、ありがとうが溢れて止まりません。

 

地球を飛び越えて、宇宙のすべてにありがとうです。

 

否定した全てのメンタル本よ、ごめんなさい。

 

感謝をすれば幸せになれるとは、本当でした。

 

現実が変わらなくても、見方が変われば世界は変わる。

 

大嫌いだった自分、大嫌いだった世界。

 

大嫌いだと思っていたのは、私がただ不快なものばかりを探して見ていただけ。

 

感謝を見つける癖がつくと、今まで見えなかったいいところが見えてきます。

 

それは「毎日歩く私ってすごい!」とか、「空の青、最高!」とか、ほんのささいなことだけれど、そのささいなことが幸せを連れてきてくれるのです。

 

大嫌いと心が揺れるのは、本当は大好きになりたいから。

大好きは、大嫌いの中に上手に溶け込んでいるから見えづらい。

 

大嫌いと見切りをつけて生きてもいいものを…      

大好きと言いたくてジタバタする…

そのおかげで幸せだと言えるようになったのだから、

諦めの悪い性格もいいものです。

 

 

感謝を言いつづけたら、この世界には最初から感謝することしか無かったことを思い知りました。

 

感謝の抗原は、知らない間に確実に体内に溜まっていきます。

 

そして、ある時急に溢れ出します。

 

みなさん。
感謝を言い続けると、もれなく感謝症を発症します。

ありがたすぎて涙腺がゆるゆるになります。

お気をつけください。

 

次の物語へ